大阪府貝塚市:3つのホールを持つコスモスシアター レポート『中ホール バリアフリーイベント』

HOME > コラム&レポート> 中ホール バリアフリーイベント
イベント レポート 2017/3/25

中ホール バリアフリーイベント「Be in Voices ライブ」


2017年3月12(日)アカペラコーラスグループ「Be in Voices」の公演が開催された。
座席や舞台が可変する中ホールの特性を活かし、 車イスの方などでもスムーズに入場できるようにした、バリアフリーイベントの初の試みだ。 今後のバリアフリーイベント開催や受け入れに向けて、まずは大事な一歩を踏み出すこととなった。

▶イベント詳細


■「障害者差別解消法」障害のある方がイベントを楽しんでいただくための配慮■
2016年4月から「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(通称:障害者差別解消法)」が施行された。 これにより、様々な事業所で障害のある方にとってのバリアを取り除くための取り組みが必要となった。

車イスの方でも同伴者と一緒に好きな席で楽しんでいただく

コスモスシアターの大ホールには車イス用の席が設けられているが、端の固定された場所となる。 中ホールには車イス専用のスペースはなく、前方端などのスペースを使わざるを得ない。 そのため好きな場所(席)を選べず、家族や友人など同伴者と並んで一緒に楽しめないのが現状だ。
これは当ホールだけの課題ではなく、どのホールもが抱える問題だと言える。
そこで今回、可変する中ホールの特性を最大限に活かし、車イスの方でも自由に席を選んでいただける会場設営を行った。

座席を収納しフラットな空間を作る

  • 通常の座席
  • 座席を収納
  • 自由な座席設定
中ホールの座席の下半分はロールバックチェアで収納することが可能。
そのため、フラットになった空間を自由に使って座席の設定ができる。今回はパイプイスを使い、車イスの方が希望された席のパイプイスを撤去する方法をとった。 これであれば、制限無くお好きな場所に席を確保することができる。
また、コスモスシアターの入り口からお席まで段差がないためスムーズな移動が可能だ。
上部の座席も、ホワイエから階段を昇れば使用することができる。

座席に合わせ舞台の高さも低く設定

中ホールのもう一つの特徴は、可変迫り(3分割・フラット機能)の舞台機構を持つこと。 つまり、舞台が前・中・後の3つのパーツに分かれ、それぞれ自由な高さに設定できる。 座席と完全に同じ高さにすることも、階段のように段差をつけることも可能だ。
今回はフラットな座席に合わせ舞台の高さも低く設定した。

誰もが安心して来場できる公演作り:バリアフリーを実現するために

誰もが安心して来場できる公演作りには、シアタースタッフだけでなく、様々な分野で陰になり日向になり支えてくれるボランティアメンバーの力が無くてはならない。
このバリアフリーイベントは、『ホールボランティア養成講座 「レセプショニスト編」〜バリアフリー対応ワークショップ〜』の実務体験の場ともなった。 身体が不自由な方のサポートをしながらご案内する知識と技術を学び実践したワークショップ参加メンバーが、今後もボランティアメンバーとして活躍してくれることを大いに期待している。
また、暑さ寒さの中、駐車場整理をしてくれているボランティアメンバーにも、この場を借りて感謝したい。

▶ワークショップレポート

ページトップに戻る

おすすめ記事Pick Up

【大ホール】残響可変装置で残響時間を調整。録音に真価を発揮。
【中ホール】バリアフリーイベント レポート
コスモスオリジナルミュージカル Stand By Me 2017 レポート